活用事例
弊社がある静岡県は日本一高い富士山、日本一深い駿河湾があります。
また、非常に温暖な気候であり、徳川家康の終の棲家として選んだ地でもあります。
そのため、静岡にはたくさんの歴史的価値のある建造物が多数存在しています。
しかし価値のある物も、そのままにしていては老朽化していきます。
特に雨風に晒される建造物においては、
現状を維持管理するのが非常に困難な状況です。
近年の異常気象による竜巻、
落雷や人的要因による火災など、
建造物を取り巻く環境は、極めて厳しいものとなっています。
また、日本は地震が多く、
静岡県においては、南海トラフ地震等が発生すれば建物の倒壊は免れない状況です。
「今のうちに保存しなくては」という危機感
ノートルダム大聖堂の火災が発生したのは2019年4月です。
古い建築物は図面も何もないため、、焼失してしまったら何も残りません。
残っても写真くらいです。
ノートルダム大聖堂は、偶然、そして幸いにも火災に遭う5年前(2014年~)、
AGP (Art Graphique Patrimoine) という文化遺産を専門に3Dスキャニングを
行っているフランスの会社によって点群データを取得していました。
このデータのおかげで、大聖堂は現在、復旧に向けて少しずつ作業を開始しています。
私共はその事実を知るとともに「今のうちに保存しなくては」という危機感を持ち、
これまでに残存してきた、歴史的文化建造物を、未来永劫、後世に繋ぐため、
3Dスキャナ活用法を考えました。
思い入れのある建造物や、その歴史を守りたいと保存を望む方、
老朽化に伴い維持管理が難しくなった方は解体を検討する前に、
ご相談ください。
今あるこの「瞬間」をデータとして保存し、
次世代に遺していくとともに
そのデータを有効活用することで地域貢献、社会に貢献していきます